SF/ファンタジー

東京喰種の第5巻は人間と喰種の関係性を熱烈に描いた作品。

無印の『東京喰種』第5巻は、人間と喰種の関係性について、今後の展開を示唆するような内容だったように思う。

人間に姉を殺され、人間を憎む喰種の西尾錦。

西尾に救われ、西尾と共に歩む人間の西野貴未。

主役の金木や、トーカなどの活躍が多いながらも、軸はこの二人が担っていたような気がする。

西尾と西野は、人間と喰種が、お互いを知った上で一緒にいるからだ。

東京喰種では、基本的に人間と喰種は殺し合い、憎みあう。

そんな中でも、互いを尊重し、殺されても、裏切られてもかまわないというスタンスは、金木が思う関係の在り方にすごく近かった。

「この人になら裏切られてもかまわない」というほど人を好きになることなんてあるのだろうか。

私は、この部分を読みながら、そんなことを考えた。

傷ついた西尾をどうにかしたいと思い、西野はアンティークの金木のもとへと向かう。