囲碁

【簡単!囲碁講座】ツケ引き定石の基礎と使い道

はじめに

こんにちは!じゅんです。

特に取柄のない私ですが、唯一の特技である囲碁はアマ5段(ネットだと6段)で打っています。

そこで何か提供出来るものはないかと考え、初心者向けの囲碁講座をやることにしました。

今回は初回ということで、小目からのツケ引き定石の説明をしたいと思います。

完全な初心者向けではないですが、今後機会があればルール説明などもやれればなと思っています。

 

ツケ引き定石の基本と使い方

まず小目のツケ引き定石とはどういったものでしょうか?

図1 ツケ引き定石図1 ツケ引き定石

 

定番中の定番ですね。

黒1の小目に対して、白2のように一間に高くかかられたら考える定石です。

図1で、白8とかけツいできた来た場合、図2のような変化になります。

図2 かけツギの変化

 

このツケ引き定石は実利を得たいという場合、隅の黒石をしっかりと強めたい場合、下辺に白が集まっている場合に使うことが多いです。

逆に下辺に黒が集まっている状態で使用すると、下辺の領域が全体的に低くなりデメリットになることもあります。

例えば、次の図3のように、下辺に黒が多い状態でツケ引きを打ってしまった場合は、黒13とコスムことになりそうですが、どちらにせよ、あまりよろしくありません。

図3 ツケ引き定石の良くない使い方

 

なぜかというと、たしかに下辺の黒は安定しているように見えますが、これ以上広がれないのです。

さらに、左辺と右辺の白が強いので、下辺に打ち込まれる可能性もあります。

下辺の黒が強い場合は、図4のように黒9とハサミ、白を攻めることで黒5と黒7を活かしていく方が本格派でしょう。

図4 ツケ引きよりハサミを使うケース

 

ツケ引き定石の変化球への対応

さて、この定石では、次の図5のように白が変化をしてくる場合があります。

図5 ツケ引き定石の変化球

 

指導碁などでよく高段者が使う手でもあり、される側はとても嫌でしょうね。

え?なんでツがないの・・・。どう打てばいいかわからん・・・

みたいな経験がみなさんにもあるのではないでしょうか。

実際は別にたいしたことありません。

白がなぜこんなことをするかというと、図3の形を持っていきたいからです。

図6 定石変化~白の要望~

 

これは白の要望が通った形と言えるでしょう。

図1と見比べてほしいのが、右辺真ん中の白石ですね。

図6では、図1より一つ高く構えられています。

例えば図1で同じように打つと、

図7 白の失敗図

 

このように黒11が好点となってしまうのです。

それを防ぐために、図5では、白8で右上隅にかかったのです。

さて、では図6では白の要望が通った形ですが、これは黒が悪いのかというと一概に言えません。

確かに良い形ですが、

図8 打ち込みからのサバキ

 

図8の黒13が好点で、白の地をうまく荒らすことが出来るからです。

さて、それでも私の場合、やはり図2はなんとなく相手の要望を聞いている気がして嫌なので以下のように変化することがあります。

図9 白にケンカをうる強気な進行

 

指導碁などでこの白8に対して黒9を打つと、完全に宣戦布告になります(笑)

私は好きですが(笑)。

 

さいごに

ツケ引き定石については、これぐらい知っていれば初段と言っていいでしょう。

もう少し複雑な変化をする定石もありますが、それはおいおいまた紹介していきますね。

ではでは、最後まで読んでいただいてありがとうございました♪

 

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